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【報告】能登被災地支援活動(2月~6月)CFFジャパン・インターローカル

発災直後からいち早く行動してきた能登地方の支援ですが、2月からは有志チーム「CFFジャパン・インターローカル」が活動体制をつくり、石川県七尾市中島町内を主な活動地として、従来から関係性を築いてきた住民の方々や、発災以降関係を得た連携団体ともに活動を展開してきました。

本期間(2月~6月)は、日本財団より「令和6年能登半島地震に関わる支援活動」助成金をいただきました。

1,活動のための調査(ニーズ・安全性・連携等)
専門スタッフ1名が中心となり、以下のような調査を実施しました。

1)現地における調査(主に2月~3月)
・ボランティアが瓦礫の撤去などを行う地域の、家屋内外等の安全性について調査。
・近隣住民から相談を受け、被災した家屋等の損傷度合いや維持の可能性、補修・解体について助言等。
・近隣住民や町会へのヒアリングを重ね、ニーズの掘り起こしや課題への対応策を検討。
・連携できる団体を調査・訪問し、ニーズへの対応方法や当団体の関わり方を検討。

2)遠隔地からの日常的な調査(主に4月~6月)
連携団体や住民との連絡、オンライン会議参加によって、移り変わる状況やニーズの他、活動連携の可能性等について日常的に情報収集を実施。

また、ボランティア活動展開中(下3)も、住民への声掛けや仮設住宅の訪問、関係団体とのやり取りや会議への出席などを積極的に行い、ニーズや活動可能性を調査しました。
これらを元にした検討(計画や評価)を団体内でこまめに行いながら、下2や3の活動を実施しました。

2,支援の募集・参画促進のための情報発信
CFFインターローカルチームが、現地ボランティアや後方支援ボランティア、活動に充てる寄付金の募集活動を展開しました。

1)現地および後方支援ボランティアの募集
・当団体の別事業(海外ボランティア等)に参加した経験者を主な対象にし、SNSやEメールにて情報発信を実施した。経験者を主な対象とした意図は、顔の見える関係にある者の方が、現地活動を行うに当たり安全管理上優位なため、また、団体のミッションや風土に賛同し安心感や相互信頼のある中で活動を行うことができるため。
・ただし、本震災にあたってはボランティア数が少ないことが言われていることもあり、すぐに現地入りできるボランティアだけでなく、遠隔地でもできる支援活動(後方支援)のボランティアも募集。関心や活動を維持し、現地入りする活動にもつなげた。

2)寄付金の募集
・SNSや団体内のネットワークを用いて、寄付金の募集を行った。いただいた寄付金は避難所住民への物資購入や現地活動に必要な資材の購入に充てた。

3,ボランティアによる現地活動
本事業の活動期間内には、7回のボランティア派遣を実施しました(ボランティア・コーディネーターが同行)。七尾市中島町内の民家を拠点として、周辺地域で活動を行いました。活動に際しては、自主的な計画の他、連携団体からの協力依頼や、連携団体に入った住民等からの依頼に応えるかたちをとりました。行った主な活動は下記の通りです。

1)被災した家屋内外の片付け(外町会や住民、被災地NGO協働センターと連携)
・家屋内の家具や物品の運び出し・片付け・清掃
・損壊した壁やブロック塀の撤去、瓦礫の片付け
・災害廃棄物の回収・運搬
・蔵や倉庫の片付け・清掃・簡易修理

2)サロン活動の実施
・「手づくりひなまつり会」の企画・実施(被災地NGO協働センター共催)
・「こどもの遊び場」くるまお絵かき大会(NPO法人ワンネススクール主催)の運営協力
・「じんのびマルシェ」(被災地NGO協働センター主催)運営協力
・「子ども食堂」(にこにこ主催)運営協力、子どもの遊び場づくり

3)その他
・災害廃棄物集積所での分別(住民・町会と協働)
・被災地NGO協働センターに届いた支援物資の仕分け・整理
・地元の子どもたちの遊び場・機会づくり、おもちゃづくり
・仮設住宅への訪問・声掛け・ニーズのヒアリング

本期間、ご寄付をいただいた皆さま、ボランティアに参加した皆さま、また助成くださった日本財団の皆さま、あらためて御礼を申し上げます!

7月以降も活動を継続しています!
より詳しいご報告や、今後のご支援・ご参加の方法など、インスタグラムをご覧ください。

https://www.instagram.com/cffjapan_interlocal/

CFFジャパン・インターローカル